現在の仕事柄、税務関係の公務員を相手しなければならないことがある。
ちなみにマルサではないけど、そう言った方がわかりやすいかなと。俺だけ?
今回うちの担当者になったお方は、特定の分野に関してはすごい知識をお持ちなのかもしれないのですが、うちの会社の業界(一応IT業界)については全くといっていいほど知識を持っていないため困る。
まっっっっっっっっっっっっっっっったく話が通じない。
俺が懇切丁寧に説明し終え、彼が口にする質問はほぼ100%今さっき俺が懇切丁寧に説明したこと。。。。
血圧を上げながら幼児でもわかるように再度同じ説明をすると、
「あぁ、そういうことですか」
などとあくまでこちらの説明が悪いような言い草。さっきと同じ説明なんだよね。
でもまあご理解いただけたようで・・・と思うのが甘い。
「それでは・・・・」とまたさっきと同じ質問。
ふざけているのかと思うくらいその繰り返して、うちの業務体系をご理解いただくのに丸2日を要しました。
ほっと一安心していると、翌日電話がかかってきて、
「ひとつ確認ですが・・・」とまた同じ質問。
「あんた昨日おとといと何聞いてたんだ!!!!!」
ついつい声を荒げてしまいました。
本当のこと言うと3回目の質問くらいから声を荒げていたんですが、毎回「あぁ、そういうことですか、なるほどぅ」とかるーいお返事。
少なくとも一回り以上年下の俺に生意気な口をきかれてもヘラヘラと受け答え。そしておかしいほど繰り返す同じ質問。
ふと気がついた。
よく刑事ドラマの取調室で
「先月の15日夜はどこにいた?」
「刑事さん何度聞くんですか、その時は家でテレビ見てたって言ってるじゃないですかぁ」
っての。
何度も何度も同じこと言わせて、ボロが出たり矛盾したりしたとこからアリバイを崩していくみたいなの。
もしかしてこれ?
そう気がついても、こちらでした説明に対しての質問がそのまんま今説明したことだったりすると、血圧が上昇してしまいます。
うちの業務用語を使うわけにはいかないので魚屋でやってみる。
マルサと魚屋の会話が順番になってます。
「この刺身用のマグロは生で食べられますか?」
「刺身用ですから食べられますよ」
「あぁ、刺身用というのは生で食べられるということなんですか?」
「そうです」
「ではこのマグロは刺身用ですか?」
「そうです。書いてあるでしょ」
「あぁ、これが刺身用ということですか。ちなみに生で食べられるんですか?」
「・・・・はい」
「では、この刺身用のハマチは生で食べられるんですか?」
「はい、ハマチも刺身用は生で食べられるんです」
「ええ!そうだったんですか?ということはさっきの刺身用マグロは生で食べられるということですか?」
「・・・マグロについてはさっき納得してましたよね?生で食べられます」
「あぁあぁ、そういうことですか。マグロは生で食べられる・・・と」
「刺身用と書いてあるマグロだけですよ」
「え・・・ちょっと待ってください。刺身用じゃないマグロは生で食べられないんですか?」
「食べてもいいですけどおいしくない可能性が高いです」
「では生食の可否はどうやって判断すればいいんですか?」
「刺身用と書いてあれば生食可です。」
「そういうことだったんですかぁ」
「さっきから同じことしか言ってませんが。。」
「つまり、刺身用マグロのみ生で食べられて、それ以外は生で食べられないということですね」
「・・・刺身用と書いてある魚は生食可です」
「ちょっと待ってください。刺身用のマグロ以外にも生食できるものがあると?」
「さっきハマチのこと自分で聞いてきたじゃん。他にもカツオやサーモン、鯛、ヒラメなど刺身用はいっぱいあります。」
「刺身用マグロと刺身用ハマチ、刺身用カツオは違うんですか?」
「違います」
「でも刺身用なんですよね?」
「そうです」
「どう違うんですか?」
「魚の種類が違います」
「種類・・・?全部刺身用の魚でしょ?」
「お刺身という意味では同じです」
「なるほどなるほど、ということはそこに置いてあるサバの干物も刺身用なら生で食べられるんですね?」
「いえ、干物の時点で刺身用にはなりません。」
「なるほど、先ほどおっしゃてた『食べてもいいですけどおいしくない可能性が高い』ということですね」
「サバの一夜干の場合は味以前に生食は辞めておいた方がいいです」
「???さっきと話が違います!!」
「さっきはマグロでしょ?しかも生の」
「生という種類もあるんですか?」
「お前もう帰れ」
たぶん全部読む根性はないかもしれませんが、本当にこういうやり取りです。
こんなのか休憩無しで3時間くらい続き、1日3回で約9時間。二日続きます。
イライラ絶頂の俺は、担当者に同行してきていた筆記係に「俺さっき説明したよね?君聞いてたよね?メモ取ってないの?ノート見せてみ!書いてないだと?じゃお前何してんだよ。何書いてんだよ。見せろ!ウォラァァァ!!!」
と、詰め寄ってものすごく怯えた表情をされました。
ノートを胸に抱えて必死に守る姿はまるで彼氏との交換日記を同級生の悪ガキに奪われそうになった女の子みたいでかわいかった。ブスだったけど。
しかし下手すりゃ捕まるかもしれません。
こんなこと丸二日やって、翌日電話で
「刺身用のマグロは生で食べられますか?」と聞いてくるもんだから、全然理解できていない。
俺もどんどん対応が横柄になってきて、「そう」「違う」をメインの回答にし、余計なことを言わなくした。
説明をつけるとどんどん担当者が混乱してくる様子だったし。
しかしどうしても、うちの業態を理解できない調査官。
理解できなければうちが適正な税金を払っているかどうかがわからない。
俺に散々怒鳴られ罵倒され、さらに電話でも叱責され、再度彼がやってきた。
そのとき彼が持っていたのは「インターネット用語辞典」
ほんとに知らなかったんだなぁ。
2009年09月25日
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